2015年3月31日火曜日

平成26年度の記録を作りました

行政からしたらもう何十年と続いた事業の途中経過だったのかもしれません。しかし、現桜堤児童館利用者からしたら寝耳に水、突然知らされた桜堤児童館転用事業でした。平成26年初夏から始まった転用に関係する一連の出来事をまとめました。ぜひご覧ください。まだ書き記すべき情報もありますので、随時補足していきます。今週中には補完できるでしょうか。

桜堤児童館の廃止案とその見直し活動の記録

平成26年度末での桜堤児童館の行方は、いったん廃止は棚上げとなり、第五期長期計画・調整計画の策定委員会での議論を待ち、その結果に従って再度どうするか検討することになっています。その間、利用者からのヒアリングやニーズ調査が改めて行われる可能性もあります。今期が最後になるつもりで、利用者が意見を出して行くことが大事だと思います。

平成27年度は策定委員会の後半戦が始まったり、武蔵野市議会選挙があったりします。しっかり意見を出していきましょう。

カンパやチラシ配布のお手伝いをして下さった方、ありがとうございました。これにてこれまでの活動報告とさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。

2015年3月24日火曜日

桜堤児童館転用の本音を聞けた?

予算特別委員会5日目、締めくくり総括での川名委員と市長のやりとりで、第五期長期計画に児童館の転用が記載された背景に市長が触れました。

■川名委員:
高野委員から質問があって、

「長期計画に、桜堤児童館はその機能・役割は全市的に発展させ将来的には0123施設化を図るって書いてあったことに対してどういう経緯でこうなったんですか

という質問があったかと思うんですけど、それに対する答弁がなかったんですよね。でも、

「これらを含めて、子ども協会等々についてもいろいろ経緯があるのになかなか説明がしきれてないんじゃないか」

と質問したときに、市長からも

「そこらへんは分りやすいように、これから説明していく」

とお話があったんですが、それはそれで評価するんですけども、

この全市的展開って話がどっかから出てきたかっていうのを私ももう一回議事録を再確認してきてきたんですけれども、2009年11月の文教委員会で第三次子どもプラン中間報告について行政報告があって、当時の子ども家庭部長が

「あそべえは居場所事業でやってきたけれども、児童厚生員を置くような形で機能を強化し、児童館の役割がなんとか果たせないかと考えていかなくてはいけない」

ということを考えていて、要はもう少し機能強化をしていきたい、そういう意味があって、専門職の正規の職員を雇って全市展開してくってことが、ここで一つ明らかになった。で、その後に子ども協会で、雇用していくって話が広がって行ってるんですね。

とすると長期計画に書かれていることは、あそべえの機能強化が終わった段階で児童館をどうしようかって議論をするって話だと私はずっと思っていたんです。そのことがなかなか説明しきれていないということを考えると、もう一度整理をしたほうがいいのかなと思いました。

この細かい○○について○○に聞いてもしょうがないんですけども、そういう前提があることを考えると、これは再確認なんですけども、五十嵐副市長の方から協議を誰とするかまだこれから決めなくちゃいけないですけども、その廃止や転用ありきではなくて、子ども施策を充実させるためにいろいろ市民の方々と協議をしていきたいということを○○、ということを含めていくと、これらの前提ももう一度再検証というですかね、考えた上で、改めて協議をしなおしていってほしい、要は、桜堤児童館も含めて子ども施策を充実させるためにいろいろ協議を続けていってくださると思っていますが、そういう認識でいいのかどうかを再確認させてください。

■邑上市長:
児童館については、ご案内のとおり、第五期長期計画では「その機能を全市的に発展していく、そして0123機能をここに拡充していこう」という話です。

0123につきましては、ご案内のとおり全市で三ヶ所程度設けていきたいとう中で西部地区での設置場所の候補としてここは掲げたところでございますし、

また、児童館については当該施設に対して非常に評価がある、つまり利用されている方には評価があるのですが、ただしこれは全市的なものになってない、ということです。

そのときにいろいろ議論があったと思いますけども、じゃ児童館を全市的に展開できるかというと、これもなかなか難しい、つまり現在の児童館は概ね二つの小学校区のみなさんがたがメインになっているので、それを考えますと12小学校あるとすると六つぐらいないとですね、

これはなかなか利用勝手が進まないのではないかというこもあって、かつてあそべえというものがあって、あそべえは若干居場所中心のものになっているから、これをもう少し児童館的な機能を拡充することによって、全市的な展開ができるだろうということから児童館の機能はおいといて、かつ、(1)地域で求められている0123を児童館の後に設けていこうということでですね、第五期長期計画をスタートしたところでございますが、

その後に地域のさまざまな課題が起きてきた、それはやはり児童増に対する課題、それから待機児対策の問題あります。それを課題解決図るためにこの(2)児童館施設がかなり活用できるのではないかというさまざまな議論があって最終的にそのような複合の子育て支援施設としてなんとか位置づけられたらなということでございますので、児童館を廃止するというよりか子育て施設として(3)地域が求められる課題解決のための施設作りをしたいなというのが今時点の考えでございます。

ただ、この間、児童館を利用されてるみなさまがたから多くの課題をご意見をいただいてるといころでございますし、また、調整計画での中でも委員長からこの問題についていろいろ話を聞いてみようということになってますので、そちらでの議論を踏まえて再度われわれも考え方をもう一度整理すべきではないかな、というふうに思っとりますので、今後ですので、調整計画の策定委員会の方でそういう意見を聞く場あるいは議論をする場があろうかと思っとりますので、それを踏まえて最終的な方向性を考えていきたいというふうに思っております。

当然のことながら、調整計画の策定の中では、市民からの意見を聞く場が増えてくると思いますし、また、われわれもそのような最終的な決定した後でもですね、説明の機会、決定する前にも案として意見を聞く場があろうかと思っておりますんで、そういう場で市民意見を収集していきたいというふうに思っております。

※○○は聞き取れなかった部分です。
平成27年3月23日予算特別委員会締めくくり総括

児童館の転用の話は第四期長期計画にも記述かあるように、けっして最近始まった話ではありません。ですが、昨夜、市長から第五期長期計画における経緯・背景の説明がありましたので、最近での児童館の転用話はこれで急に見晴らしがよくなったのかもしれません。今まで市職員からは明確な転用の理由・経緯・背景が説明されたことはないので、一時的にモヤモヤが減りました。しかし、川名委員の発言に出てくる2009年11月の文教委員会で、川名委員が

要は、児童館がなくなるからあそべえに移る。それで何がどうなるか、よく整理されなかったんですけれども、あそべえに関する市民ニーズなり求められているものが高度化しているから、児童館がなくなることもあって、あそべえについてももう少し機能強化したいと考えているので検討するというお考えでよろしいのかどうか、これを確認させてください。
平成21年11月4日 文教委員会

と発言しているので、今回の市長の回答と一致しません。あそべえに児童館機能を、なのか、児童館がなくなるからあそべえなのか。ということで、背景についても完全に明らかになったとは言い切れません。そして、ニーズについてはまだクリアになっていません

とりあえず市長の回答で不明だった点を挙げておきます。
(1)地域で求められている0123
(2)児童館施設がかなり活用できるのではないかというさまざまな議論
(3)地域が求められる課題
私は児童館問題については新参者です。過去にどんなニーズ調査があったか、どんな議論があったかまだまだ知らないことがたくさんあります。こういう鍵となる事項については説明会等で伝えてもらえると助かります。

不明な点を明らかにするために行政に質問し続けることも大事ですが、議事録をさかのぼって調べる必要性も感じました。これは大変だ。

2015年3月23日月曜日

桜堤開花宣言2015

たまには心洗われる話題でも。桜堤団地の桜シーズンがスタートしました。四月の頭にはソメイヨシノのピークが来て、桜吹雪の中、入学式を迎えられたらいいですね。今日見られた咲いてる桜は5種ありました。この後、ヤエベニシタレ、ウコンザクラと続きます。


ソメイヨシノ

ヤマザクラ

フユザクラ

シダレザクラ

カンヒザクラ

団地内には「桜の見どころマップ」があります。団地内にはいろんな桜があるので、探してみてはいかがでしょうか。

第四次子どもプラン武蔵野リリース

2015年3月19日(20日?)にリリースされた第四次子どもプラン武蔵野から児童館に関する部分のみを抜粋します。二つの事業に書込みがありました。

76. 子育て支援施設のあり方検討

◇第五期長期計画で示された桜堤児童館の0123施設化については、0123施設の機能を含めた複合型の子育て支援施設への転用を検討していきます。【№77参照】

77. 桜堤児童館を転用した子育て支援施設の整備

◎桜堤児童館は、乳幼児の健やかな育ちと親の子育てを支援し、時代とともに多様化している子育て支援ニーズに的確に対応するため、0123施設の機能を含む、未就学児親子の子育てひろば、一時預かり、グループ保育等の機能を持つ複合型の子育て支援施設への転用を検討していきます。転用にあたっては、今後策定される第五期長期計画・調整計画と整合性を図りながら進めていきます。

◇西部地域では、大規模マンションの開発等により児童数が増加し、地域子ども館あそべえが学校内に設置されているものの、小学生の放課後の居場所・遊び場が不足しています。主に、地域子ども館桜野あそべえを補完する役割を持つ小学生の放課後対策事業を併せて行う予定です。また、暫定的に旧桜堤小学校を活用した放課後対策事業も併せて検討していきます。
第四次子どもプラン武蔵野

第三次子どもプラン武蔵野と第五期長期計画で検討すると示された0123施設化は、複合型の子育て支援施設化に路線変更です。それも検討を始めるのは調整計画が固まってからということです。

この半年、行政は、市民から、議員から、たびたび尋ねられる「廃止の理由・経緯・背景」をはぐらかしてきました。調整計画では、そもそもなぜ廃止案が出てきたか、現状ではどうなのか、児童館とは何なのか、すべてを明らかにしたほうがいいです。また、ことあるごとに転用へのニーズがあると回答があります。この件に関しても統計の情報(いつ、対象者は?調査内容は?桜堤児童館の廃止と交換条件にあるということを説明したか?)が示されていません。桜堤児童館を廃止して複合型の子育て支援施設にして欲しいというニーズが本当にあるのか、も明らかにするべきです。

本来、児童館をどうするかだけではなく、子育て環境全体のことを考えるべきなのですが、桜堤児童館単体の情報だけでも整理ができていない状況です。こんな状態で、それ以上のことができるとは考えられません。そんなに難しい仕事だとは思えないのですが……これが難しければ、車が走ったり、テレビが映ったりするのは奇跡的な難しさでしょう。でも車は走ってるし、テレビも映ってますからね。やればできるはずです。

そういえば、同じ子育て分野では「待機児童数」も現実を表していませんね。これもそんなに難しくないでしょう。

No.76では0123の今後にも触れています。

◇0123吉祥寺及び0123はらっぱ、境こども園いこっとでは、子育てひろば事業の機能を拡充し、子ども・子育て支援新制度における利用者支援事業を行います。地域の子育て中の親子が、身近な場所での日常の相談を通して、多様な保育・幼児教育施設、子育て支援事業の中から、適切なサービスを選択で きるよう支援していきます。

◇0123施設については、吉祥寺の開設から20年以上が経ち、子育て家庭のニーズが多様化する中、これまでの実績を検証しつつ、求められる機能や役割、施設のあり方について検討する必要があります。
第四次子どもプラン武蔵野

私たちが桜堤児童館の存続を訴えているわけですが、それだけではなく市内の児童のみんなが児童館を使えたらなとも考えています。認可保育園の新設も難しい中、児童館の新設を訴えたところで、現実的でないし、現実的でないものを訴えるのも無責任です。ということで、利用者層が被るというか、児童館のサブセット的な0123に、その役割を持てないかと考えていました。地域子育て支援拠点事業を読むと親子のケアだとか看守りだとかも書き込まれていて児童館の機能が取り込まれています。0123がそうなれば喜ばしいことだと思います。一歩前進。

2015年3月19日木曜日

意見ロンダリング

ある方針に対して「市民の代表である策定委員会が作った長期計画に書いてある」とあたかも市民の代表の意見・方針であるかのように行政が表現することがあります。が、これは実は、草案から討議要綱からみんな行政の意見です。パブリックコメントを募集しますが、反映されることは些細なことばかりで、方針に影響することはありません。市民の意見に摩り替えられていますが、本当は行政の意見です。行政がやりたいことを、市民が言ってるからしょうがなくやってるんだよ。と他人のせいにしてるんですね。

「○○協議会から△△と助言いただきました」というときも、△△の原案を書いたのは行政です。あたかも協議会がそう言ったかのようですが、行政の意見を協議会に言ってもらっただけです。

「□□委員会の報告書に△△とありますように」こちらも同様です。

マカオにバンコ・デルタ・アジアという銀行があります。ご存知ですか?この銀行は出所の怪しい金の出所を分からなくして、表で使える金にするマネーロンダリングをしていたと見られています。

意見の出所を分からなくして市民の意見に摩り替える仕組み、似てますねぇ。

2015年3月7日土曜日

もしかしてだけど~行政は児童館を作りたいんじゃないの

「引きこもった親子や、児童虐待をどうにかしたい」

という趣旨の発言を子ども家庭部長の口から何度か聞いたことがあります。ごもっともです。そこを否定する人はいないでしょう。そして、そのために桜堤児童館を廃止して0123化もしくは複合型子育て支援施設にしたいということです。なるほど、0123や複合型施設にはそういった機能があるのか。とはいきません。0123の機能ではそんなこと謳われてないし、複合型施設の機能も「0123施設の機能を含む、未就学児親子の子育てひろば、一時預かり、グループ保育」となっていて、市内にある同様な施設と同じ機能です。どうして上の課題を解決できるのでしょうか。

平成23年3月31日、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長から各市町村へ通知がありました。児童館ガイドラインを策定しましたよ。がんばって児童館運営してください。というものです。その策定しましたよ部分が「児童館ガイドラインについて」です。この中で下記のように書かれています。

児童館は、地域のすべての児童に健全な遊びを通してその健康を増進し、又は情操を豊かにする施設とされているが、職員の専門性を生かし子育て家庭の支援や児童虐待防止の対応も期待されているところである。
児童館ガイドラインについて

また通知の本体部分である「児童館ガイドライン」にも次のように書かれています。

2 児童館の機能・役割
(3) 問題の発生予防・早期発見と対応
「子どもと子育て家庭が抱える可能性のある問題の発生を予防し、かつ早期発見に努め、専門機関と連携して適切に対応すること。」
児童館ガイドライン

上の課題を解決するのはまさに児童館ではないでしょうか。スクールソーシャルワーカー(※)とも連携しています。児童館より適任な機関・施設がありますか。少なくとも0123や複合型施設の仕事ではありません。

家の外に出てこない家庭への対応は、各施設、イベントに参加してもらうぐらいしかできません。家庭まで入り込んで確認となりますと、特殊な権限をもった方が全戸家庭訪問するしかありません。どんな施設でもこの条件は同じです。児童館だからできるとか0123だからできるという話ではありません。

児童館も近くにありすぎて見えないものの一つか……

※ スクールソーシャルワーカーは、スクールカウンセラーとは役割が違います。詳しくは日本スクールソーシャルワーク協会のページ(Q4)を参照してください。

2015年3月3日火曜日

恐怖の宇宙時間連続体 “五長”

圏域別市民会議(武蔵境地区)でのやりとりです。

【市民】
討議要綱の中に「桜堤児童館は、その機能・役割を分散し、将来的に0123施設化を図る」とある。3歳以上の子どもを安心して遊ばせるところがないので、ぜひとも桜堤児童館を残していただきたい。
子育て支援施設の再編についての説明は、ほとんどなかった。重要なお知らせは児童館に貼り出すとか、もっと現場の利用者の声を聞いて進めていただきたい。

【副委員長】
(1)市民の方が必要とする情報がきちんと届くような仕組みを、今後10年間といわず、すぐにでもよりよいものへと高めていきたい。
児童館の問題も含めて、よりよい子育て、子育ちとは何だろうかということについて、(2)市民の方のいろいろな知恵を結集して、今後(3)取り組んでいかなければならない

【市民】
ゼロ歳から15歳までの幅広い年齢層が利用できる児童館を、なぜゼロ歳から3歳までのたった4年間しか利用できない施設に変えてしまうのか。縦のつながりの中でしか学べないこともある。0123になった場合に、4歳から6歳までの子どもたちが利用できる施設は確保されているのか。

【副委員長】
ゼロ歳から3歳までを0123、4歳、5歳については境幼稚園が幼保一体施設に移行した境こども園、(4)小中高生は武蔵野プレイスという形で、(5)年齢による横割りの分担という発想で子育て施設の再編を進めている。
子どもたちが育っていく過程で縦のつながりがすごく重要だというご指摘は、本当にそのとおりだと思う。一方で、(6)年齢が違う子どもたちが集まることによって生じるいろいろな問題点もあるので、年齢ごとのすみ分けをしながらも、異なる年齢の人たち同士が接していく機会をきちんと保証していくことが大切だ。異年齢の子どもたちの交流をきちんと確保していくことについては、策定委員会で(7)今後議論していきたい


実はこのやりとり、今からちょうど四年前の平成23年2月27日、武蔵野市第五期基本構想・長期計画策定の圏域別市民会議(武蔵境地区)のものです。そういわれれば、調整計画のそれとはつじまが合わないですね。このときから4年経って、尋ねる人が変わっても、児童館について昔と変わらないことが指摘されています。

副委員長の回答を4年後の今になって読むと次のような点が気になります。

(1) 4年経ってもまだできてません。
(2) 市民からどんなアイデアが集まったんでしょう。
(3) どんな取組をして、どんな結果が得られたのでしょうか。
(4) 4年前は児童館分割案にあそべえが入っていなかったようです。
(5) 年齢による輪切り(横割り)は学校だけで充分です。地域に住む多くの世代と交流して子どもたちも社会の一員になるべきです。輪切りや校内への囲い込みはそれらを妨げる害があります。
(6) 問題の具体的な例を挙げて欲しいです。その問題のせいで児童館を輪切りにしないといけないと言っているので、非常に関心があります。実際に問題があったのか、それとも懸念しているだけなのか、それも気になります。
(7) どんな議論をして、どんな結果が得られたのでしょうか。

五長の討議要綱では

桜堤児童館は、その機能・役割を分散し、将来的に0123施設化を図る。
第五期長期計画・討議要綱

だったのが、何らかの議論の結果、本番では

桜堤児童館は、その機能・役割を全市的に発展させ、将来的に0123 施設化を図る。ただし、施設の一部については、平成24 年度に「プレこども園」として使用した後、周辺地域における保育需要を勘案しながら、桜堤保育園分館としての利用を検討する。
第五期長期計画・基本計画

のように変更になっていました。但し書きの部分はおまけみたいなもんなので「分散し」が「全市的に発展させ」になっただけの違いです。表現のイメージを良くしただけ?副委員長の回答は何だったんだろう?本当に何を議論したんだろう?児童館のどこがそんなに悪いんだ?

2015年3月2日月曜日

こども園のころから変だと思っていた

境こども園は境幼稚園を廃園にしてできた施設です。児童館と同じ転用です。こちらの転用も問題続きでした。園庭が狭い問題。どなたかが設計図の段階で気がついたんでしょうね。えらい。この件は陳情にまで発展し、議会も満場一致で採択されました。しかし、このまま大幅な設計変更があっては開園時期に間に合わないと言う理由で僅かな修正でごまかされてしまいました。実際に建築が始まるともう少しでできあがると言う段階で建設会社の倒産。その後約一年経って開園にこぎつけましたが、予定していた4月開園から半年以上遅れることになってしまいました。結果論ですが、設計をやり直してても開園できる時期は変わりが無かったことになります。

境幼稚園閉園から境こども園ができるまで、約一年半の間がありました。この間は桜堤児童館の二階を借りてのプレこども園が運営されていました。問題は二年目に入ってからです。園長が旧境幼稚園の職員から子ども協会の職員に代わってからです。ことごとく境幼稚園での行事やら習慣が省かれていったのです。何が問題って、この転用には大前提があったのです。検索すればすぐにヒットします。「境幼稚園の幼児教育を継承」や「境幼稚園の保育理念を継承」 といろんな文書に出てきます。前提がないがしろになっているのが問題なのです。そう、ここへ入園した人達はみんな「継承」を期待して選んだんです。多くの入園児のお兄ちゃんやお姉ちゃんは境幼稚園の卒園生で、その保護者は境幼稚園の理念や実現のしかたを熟知しています。ないがしろになっていることぐらいすぐに分かります。保護者たちは怒りました。

すきっぷ通りでの花笠踊りパレードのときでした。この行事には境幼稚園のころから参加していました。地域との交流のためでもあります。 プレこども園二年目(正確には、境こども園さくら)になって、公式参加ではなく有志の参加となりました。先生方(約一名を除く)も休日なのに出てきてくださってどうにか無事やりきることができました。あ、無事じゃありませんでした。園長が勝手に商店街へ断りの電話を入れていたのです。商店街からしたらあんた達何しに来たの?って感じです。本当に迷惑です。

あまりにもひどい事が続くので、あるときから話し合いの場が設けられました。そんな場で、副園長から驚きの発言がありました。「境幼稚園から継承するなんて知りませんでした。これから勉強します。」ですって。今までの準備期間何してたんでしょう。その間も給料もらってたんでしょ。市長までもが「継承したい」と言っているのにどうなってるんでしょう。おそらくね、はなから継承する気なんてなくて、継承と言ったほうが各所の抵抗が少なかったからだと思います。

ちなみに、境幼稚園には後藤元市長作詞の園歌がありました。こども園は作らないそうです。こども園と同じく、武蔵野市子ども協会が運営する0123には、なぜか0123の歌があります。

ここで、プレこども園と境こども園の理念を比べてみましょう。

■プレこども園
□教育目標
人間尊重の精神のもとに充実した生活ができる主体的な幼児を育てる
・豊かに表現する子ども
・思いやりのある子ども
・遊びを楽しむ子ども
□境幼稚園から引き継ぐ教育の特色
・幼稚園教育要領に基づく年間計画による教育の実施
・ティームティーチングによる指導の充実
・遊びを大切にした教育内容
・地域との連携

■こども園
□境こども園のめざすもの
・境こども園に集うすべての子どもたちに、保育、幼児教育を一体的に保障し、『のびのびとした遊びを大切にする保育』を実施し、子どもたちの心と体の健やかな成長をめざします。
・保護者、園、地域の人々がともに手をつなぎ、地域の子育て家庭を支援することをとおし、武蔵野市の子育ての文化の継承、発展をめざします。
・緑豊かな武蔵野の自然を大切にし、地域の人々が心地よく安心して集える園をめざします。

同じ子ども協会が運営してるのにプレが付くか付かないかでこんなに違うんだ?こども園の方は今読んでも細かい部分が何を指してるか分らなくて、全体はもっと分らない。当時、地域の人々って誰?って質問したのを思い出した。それから、武蔵野市の子育て文化って?発展って?何よ?三つ目に至っては「自然」と「集える園」って何の関係があって一つの文に収めてるの???

プレこども園の方には続きがあります。

□充実した遊びから学びへ
・こんな遊びを大切にします
幼児一人ひとりの発達や内面を的確に把握し、それぞれの興味関心や要求を汲みながら今日の遊びが明日に繋がるように計画を立てていきます。そのように計画的に構成された環境の中で、幼児期にふさわしい生活や経験を得ることを大切にします。

入園当時、幼稚園って遊んでばかりだな、と思ってましたが、今なら分ります、遊びの向こう側の話が。

ところで、これらを読む限り、こども園より一時しのぎのプレのほうがしっかりしてるんじゃないですか。子ども協会は何がしたいんだ?保育で預ける親もプレの理念を知ったらプレのほうがいい!って言うんじゃないの?境幼稚園の理念はどうなんだろう。もっと深いのかな、読んでみたいな。

境こども園も二代目の卒園児を生み出します。安定もしてそうだし、そろそろ境こども園も当初の目的を達成できているかどうか検証してもよいのではないでしょうか。子ども協会に運営が移管した市立保育園は移管後の評価・検証をするみたいだし、境こども園だけ評価・検証しないなんておかしいでしょ?ウン億円かけた初めての事業なんだから。

しかし、何で境幼稚園の元園長に引継ぎ期間を作ってもらわなかったんだろう。境幼稚園を継承するのであれば、その元園長にしばらく回してもらえば簡単にできたのに。

元園長と言えば、未だに地域との交流があるようです。卒園児の行事には必ずといっていいほど駆けつけて見守ってくれています。ときには卒園児や保護者に見つけられて挨拶されてます。今でも大人気です。

一方、境こども園の園長を見かけたことはありません。来ても困るけど。