2015年1月31日土曜日

各地で児童館の整備が進んだ?

うちでは、だいたい一日中TBSラジオがかかっています。ずっと聴いてるわけじゃありませんが、ずっとかかってます。今朝、 「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」という番組の「人権Today」のコーナーは「こどもの城が閉館。その影響とは?」というテーマでした。ここで厚生労働省にこどもの城の閉館理由を聞いています。

厚生労働省によると、大きく二つあって、
「1つは建物が老朽化してきたこと。もう1つは各地域で児童館や子供向けレジャー施設の整備が進んできたことだそうです。」 ということだそうです。

おいおい。「各地で児童館や子供向けレジャー施設の整備が進んできた」って、逆に武蔵野市は児童館が無くなりそうだよ。それに児童館をレジャー施設と同等と考えるなんて、児童館ガイドラインを発表した厚生労働省が言っちゃだめでしょう。

児童館の数を根拠にそういうことを言うのであれば、数が増えるように、減らないように、指導や補助金を出すべきでしょう。


2015年1月29日木曜日

ずいぶん謙虚な児童館の主張

第1期 小学生の放課後施策推進協議会」の会議要録を読み始めました。

第3回協議会にて、「現場 からの課題について」で児童館から意見が出されました。

(1) 利用者について。小学生の利用は全体の29%である。

(2) 子どもについて。
・児童館の職員に受け止めてほしくて来館する子が10人ぐらいいる。その内の8人が高学年の子ども。高学年であるが、職員におんぶする、膝の上に乗るといったスキンシップやマンツーマンでの対応を求めてくることが多い。本当は自分の親に求めたいものを児童館の職員に求めているように感じる。
・言葉づかいの悪い子どもが多い。「死ね」、「うざい」という言葉を何気なく使っている。
・単語でしか感情を表現できない子どもが多い。「~だから、~だ」と表現せずに、「○○」と単語だけ述べて、職員側がその言葉で察すること、また次の言葉を引き出すような言葉がけをしないとお互いに気持ちの伝えあいが難しい。

(3) 児童館の対応について
・遊びを通して子どもたちの健やかな成長を図るということを含め、遊びを通して人と関わることが楽しい、友達がいるから楽しい、ルールがあるから遊びは盛り上がる、人を傷つける言葉は自分も傷つける、受け止めてくれる大人がいる安心感を子どもに持ってほしいということをモットーに館の運営を行っている。
気になる子どもの情報を共有し、職員が意識を持って対応できるようにする。
・「復活ドッヂボール」などの集団遊びを継続して行い、ルールに基づいて遊び、出てきた問題点は子どもたち自身でその都度話し合い、解決できるように仲立ちしている。昨年は遊び方のルール21か条ができた。自分たちで作ったルールを共有化し、その上で体を使って経験する。子どもたち自身が主導であると、楽しさも増えるように感じた。最近では自分たちで仲間を集め、館内の場所を利用する際も、利用している乳幼児の親に自分たちで許可をとりにいくといった様子も見られる。今後も続けていきたい。
・児童館に朝から来ていて昼食を食べない子ども、また自分がいじめを受けているということを相談する子どももいる。職員が遊びながら聞き取りを行ったり、SOS支援センターや小学校、中学校、その他の関係機関と連携をしながら対応している。

気になる子どもの情報?なんて謙虚なんでしょう。利用する子どもの性格や特徴までみんな知ってるくせに。子どもたちの良いところ、得意なところ、がんばったところを職員が自然と伸ばしてるのを私は何度も見てますよ。ほめたり、驚いてあげたり、仕事を与えたり、提案したり、いろんな方法で。

しかし、全体的に謙虚だな。日常的な看守りは報告項目にならないかもしれないけど、それがあるから、個性や特徴も分かるし、何するときも的確なんだろうな。これが児童館の凄いところだと思うんだが。

2015年1月28日水曜日

翻弄される桜堤児童館

桜堤児童館建物(二階建て・床面積596平方メートル)はどうなるのか?その価値から本来の姿に戻るのがベストだと思うが、市の考えではそうではないらしい。

機能 運営
本来の姿 児童館 武蔵野市
2015年1月 児童館
+緊急待機児童対策グループ保育(2015年度末まで)
武蔵野市、ひまわりママ
五長 0123施設
+桜堤保育園別館(オプション)
子ども協会
説明会での方針 0123施設
+小学生の居場所
+グループ保育室
+宿泊含む一時預かり
公募
or 子ども協会(0123施設)+公募(その他)
or 子ども協会(0123施設+小学生)+公募(その他)

その前に前提があります。市の二つの方針では桜堤児童館機能を年齢別に区切って、それぞれに受け入れ先施設を設定しています。0~3歳は0123施設、小学生はあそべえ、中学生はプレイスに。これでもって、「桜堤児童館機能を保てた。よって桜堤児童館建物は児童館としては必要なく、別の機能の施設として再利用する」ということです。

ここで議論しづらいのが、市の二つの方向性です。どちらも児童館を廃止することには変わりませんが、方向性が違うので混ざるとややこしいのです。 例えば、原理原則の五長について0123施設は児童館の良さがたくさん失われるから嫌だ、すると転用施設は0123を拡張して小学生も受け入れるからいいだろう、小学生も入れるならいいのかな?と勘違いしそうですが、これって上の0123+あそべえと同じ構造なんです。児童館の良さなんて保たれません。それ以前に五長はどうでもいいの?説明会で武蔵野市こども家庭部長が「市民の代表が決めた長期計画に書いてある」と振りかざしてくるから五長の話をしてるのに。

ちょうど今、五長の調整計画を作っているところなので、長期に渡って揺るぎなく運営できる施設を考えればいいのにと思ってしまいます。が、過去の計画を見る限りフラフラしているので無理なのかな。しっかりとした理念があれば必然的に決まってくると思うんだけど。

児童館を廃止したいことだけはブレてません。ここだけはしっかりしてる。

緊急待機児対策も重要です。本年度からの事業なので、もう10ヶ月もたちました。緊急ではない待機児対策もできあがってるでしょう。待機児の保護者を安心させるためにも早めのアナウンスが必要です。また、もし対策を実行できるなら児童館の二階のような一時的な施設から一日も早く引越ししたいと現利用者も考えているのでは?

2015年1月26日月曜日

そもそも桜堤児童館機能って何?

まずは最低限の条件を決めてるのが法律だとか条令なので、調べてみると武蔵野市ではこうなっていました。

武蔵野市立児童館条例
第1条 この条例は、児童の健全育成を図るため、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第40条に定める児童館を設置する。

なるほど、で、児童福祉法の該当するところは

児童福祉法
第四十条  児童厚生施設は、児童遊園、児童館等児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設とする。

むむむ、情操とな。なんやそれ。調べてみました。

● ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
センチメントともいう。広義の感情のうち,人が特定の対象に関して持続的にいだく複雑な感情的傾向をさす。自己に対する自負心,家族に対する愛情,他人に 対する尊敬や軽蔑など対人的な情操のほかに,さまざまな事物や観念,特に学問,芸術,道徳,宗教などの文化的価値を有する対象に対する情操がある。

● デジタル大辞泉
美しいもの、すぐれたものに接して感動する、情感豊かな心。道徳的・芸術的・宗教的など、社会的価値をもった複雑な感情。

● 三省堂 大辞林
最も複雑で,高次の感情。感情の中で,最も安定した形をとり,知的作用・価値を伴う。美的・道徳的・知的・宗教的の四つに分けられる。

余計分からなくなった。児童の体と心を良い方向に成長させるということかな?場所が与えられればいいだろうということでないことは分かる。

とにかく児童館機能は「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすること」なんですね。これに桜堤児童館の良いところ、例えば、職員が利用者親子をよく看ていて、適切なタイミングで適切な声掛けをしてくれるなど、が加わって桜堤児童館機能ということになるのかな?

2015年1月25日日曜日

えっ?児童館無くなるの?

市は、昨年末には4ヵ月後の2015年3月末で児童館を廃止して、4月からは別の施設として利用しようと計画していました。2015年1月、もし、この計画が実際に動いていたとしたら残すところ2ヵ月半という時期に、未だに桜堤児童館は廃止の方向だということを知らない人がいます。それが、武蔵野市の東側に住んでいるならよく分かる話なのですが、まさかの現利用者なのです。市はいつまでに、どれだけの人に、知ってもらえたら十分だと考えているのでしょう。

昨日1月23日、児童館の門の前で利用者にヒアリングしたところ、やはりまだ知らない人がいました。児童館でもギリギリ作戦を実行する気なのでしょうか。無くなるのが決定してから大々的に発表して、利用者は反対したくてもできない。何の手立ても打てない状況を作り出そうと。

まるで倒産&夜逃げした事務所の前に債権者がたむろしてるのを想像してしまいました。

しっかり広報はしてるって?長期計画に書いてある。説明会もした。

じゃ、何でまだ知らない利用者がいるの?今知ってる人も上のヒアリングでは「児童館廃止に反対する要望書に署名をしたから知ってる」という人が多かったです。それ以外は積極的に関わっているか、周りから漏れ聞こえる情報をつぎはぎで想像して「何となく知ってます」という人でした。それって市から聞いたんじゃなくて、利用者ネットワークから得たんです。

市はしっかり広報し、利用者から意見を取り入れるべきです。ただ、上のヒアリングでも署名で云々とあったので、反対意見が増えるから嫌かもしれませんが。

児童館のことも知らない市民を集めてワークショップで市政について話し合わせ、児童館転用について反対意見は出なかった。だから民意は転用反対じゃない。なんて理論は成り立たない。

話を聞く相手は、ナントカ委員会やナニソレ市民じゃなくて現利用者や元利用者です。

2015年1月24日土曜日

市長に児童館を知ってもらおう

昨年末の一般質問に回答する邑上市長の様子を見ていると、あまり児童館のことを知らないんじゃないかなという印象を得ました。児童館は継続して何年も利用する施設だから、そう簡単に良さを体感できないからしょうがないです。ということで、市長に児童館がどんなに良いところで、どんなに助かって、どんなに役に立ってるかを教えてあげましょう。そして、市長にも児童館を残したい・増やしたいと思ってもらえるようにしましょう。幸い武蔵野市には市長に直接お手紙を送るシステムがあります。「市長への手紙」です。

方法は四つあります。送る際は本文の他に必ず、お名前、住所、電話番号、メールアドレス、年齢を記入しなければいけません。

(1) WEBフォームから送る
下のページより、入力できます。
https://www.city.musashino.lg.jp/cgi-bin/mayor.cgi?mail=00100403

(2)メールで送る
下のメールアドレスまで必要事項を書いて送ります。
sec-katsudou@city.musashino.lg.jp

(3)封書で送る
下の宛先まで必要事項を書いて送ります。
〒180-8777
武蔵野市緑町2-2-28 武蔵野市長 宛

(4)「市長への手紙」専用便箋・封筒で送る
児童館の近所ですと、西部コミセンに一式があります。玄関入ってすぐのピンク電話の下です。これで送りますと、郵便代がかかりません。ただ、便箋が見事に変色しています。


2015年1月23日金曜日

討議要綱がほぼ固まりました

昨日の五長・調整計画策定委員会で配られた討議要綱案は今後ほぼ修正は入らないとのことですので、ここから児童館に関係ありそうな部分だけを抽出します。全編はこちらのページに載せました。クリックする際は重いのでご注意ください。

続きは後ほど……

2015年1月21日水曜日

桜堤のふるさと

ブログを書く時間がないときの写真頼り

桜堤地区にあるだんご屋「ふるさと」。近所で大人気。その証拠に写真左下に「さくらのこどもクラブ」から感謝状が写っています。今取り扱ってるのは、あまから、しょうゆ、あんこのだんごと今川焼きです。昔はお好み焼きも売ってました。

包装紙(ビニル)に残ったあまからのタレも串ですくって食べちゃいます。

ふるさとのだんご

2015年1月20日火曜日

しゃべるほど いつかはばれる にまいじた

またもや川名ゆうじ議員のブログに長文が掲載されています。勉強になります。それは市議会の議事録の最終稿を作るための速報版というものだそうです。武蔵野市の議事録はオンラインで読めるんですね。しかも検索までできます。知らなかった。これはいいですね。ビデオだとじっくり考えたり反復して読むことが難しいです。

ブログに掲載されているのは2014年12月の文教委員会での議論のうち児童館に関係する部分です。議会ではこんなことを話してるんだと分かりました。

分かったついでに少々突っ込みを入れちゃいましょう。

【0123施設ではなく複合子育て施設 】
市職員曰く、「6月からの市民の説明会でも説明したところ、その後の社会情勢の変化とか、子どもがここでふえているというのもありますし、住民の方、地域の方、御利用者の方からも、もう少し幅広いものが利用できる施設になってほしいということで、」

6月1日のワークショップでも、9月2日と11月27日の説明会でも、児童館の存続を訴えています。それなのに委員会にはこんな説明してるとは、オブラートに包んで言っても「ミスリード」、言っていいなら「嘘」、いずれにしても委員に市民の意思を曲げて伝えています。まさか、策定委員会でもこんな技使ってないでしょうね。もしかして我々市民にも……何を信用したらよいのか。自分で調べるしかないのか。

【状況は変わっている】
市職員曰く、「0123化というのはその当時の認識のもとに書かれたもので、それ以降、西部地域の子どもの急増という事象が発生いたしました」

市は五長のころとは状況が変わっているのをちゃんと認めているようです。五長策定時から状況が変わったものを調整するのが、調整計画では?ただ、桜堤のマンション群がどうなるかは、市はずいぶん前から分かってたはずなので、五長にそれが反映されていなかったのはなぜなんだろう?それとも市に内緒でこっそりマンション作った?

【場所はある】
市職員曰く、「今ある児童館の中で常設の親子ひろば、これは至急手当てをして、皆さんの居場所というのを確保しないといけない」

児童館の二階に緊急待機児童対策でグループ保育が入っています。これが平成27年度いっぱいの契約なので、二階が空けば広い空間が確保されます。今でも小学生がやってくる15時までは乳幼児専用みたいなもんじゃないのかな。

むむぅ、こんな話してるのか。

2015年1月18日日曜日

2007年、井口良美議員(当時)の一般質問

平成19年第2回定例会の一般質問にて井口良美議員(当時)が児童館について質問しています。

○児童館建設等について
 ・0123施設を西部地区に建設することについて
 ・児童館、児童センターの建設について

井口議員は武蔵野市の東中西それぞれに、児童館と0123施設の両方の施設を建設したかったようです。

以下、ビデオから抜粋します。

今回の選挙戦を前に、市内何箇所で市民対話を意見交換を行ってきました。市民の声を聞く機会がありました。なぜ武蔵野市には児童館がないかとのことでした。

前市長は児童館を増設する考えは無いとのことでした。

タウンミーティングでは市民の意見等で、西部地区だけでなく東部・中部にも建設して欲しいという声が多くあります。児童館は小学校施設を利用した地域子ども館あそべえとは異なるもので、少なくとも東部・中部・西部の三駅圏に児童館を設置すべきであると考えるが…

その質問に対して邑上市長の回答は

一期、二期、の長期計画を見ると児童館についてのさまざまな検討をしていくという記述かがる。近々の長期計画では児童館のニュアンスはかなりトーンダウンしている。
一館ではバランスが悪い。中途半端。

本当に邑上市長の意見かどうかは知りませんが、2007年の時点でも児童館を廃止したがっているように感じます。

2007年には0123施設はあったにもかかわらず、西部地域以外でも児童館を求める声があったのですね。そのときから既に7年以上経っているので当時声を出されていた方たちはもう子育ても終盤かもしれません。現在の子育て世代の声はどうなのでしょう。

2015年1月16日金曜日

間に合いません、ギリギリ戦法

境幼稚園を廃園にし、一旦更地にして、境こども園を作ったときにこんなことがありました。園舎内に子ども協会の事務所スペースを作るため、園庭が狭くなるというのです。これに反対する市民が運動をおこしました。

陳受23第16号(結果:採択)境こども園(仮称)建築計画における境幼稚園の園庭規模と幼児教育環境の確保に関する陳情[PDF]

この陳情は議会で採択され、めでたしめでたしとなるところでした。が、この後ギリギリ戦法で反撃を食らうことになるのでした。

川名ゆうじ議員のブログによると、

陳情が求めていたことは、現在の園庭を残して欲しいというもので趣旨と違うとの質問があった。答弁では、できる限りの対応をした結果が今回の案。陳情で求められていた要望は、築山と砂場の面積へのこだわりであったことから考え直したもので、園庭の機能をよりよいものにするとの観点で考えた。先の陳情採択にあたって本会議で各会派からの討論があったが、その趣旨も踏まえた。これ以上、変更するとなると開設時期は遅れると考えた最終案と答弁だった。

陳情では園庭を全て残して欲しいと訴えているのに対して、市は僅かな譲歩を見せ、それ以上は開設時期が遅れる、園庭を取るか、開設を取るかと迫っているようです。「これ以上時間使って開設が遅れたらあなたたちのせいですからね。」と脅されているようです。こんなこと言われたらいくら小さな実でも食べるしかありません。悔しかったことだと思います。

でも、実際に時間が無いのは市職員の仕事に問題があるので、責任を取るのは市のはずなんですけどね。市民でも、議会でもありません。

何名かの議員さんのブログに妥協をした痕跡がありました。

先の本会義での討論のなかには、園庭を広くして欲しい気持ちが分かるが、園庭さえない保育所で過ごす子どももいることを考えれば、少しだけ我慢して欲しいとの主張があった。そのとおりだと思う。園庭がなくなったのではないのだし、園庭の詳細は、まだまだ煮詰めることができる。園舎自体の見直しこの案を最終として境子ども園の開設を目指してほしい。これ以上の見直しは開園時期を遅らせることになるからだ。


私たち文教委員に資料が渡されたのは、開会の数分前であり、多くの委員が図面を読み込む時間が足らなかったのではないかと思います。

一見、前回の委員会で示された図面とほとんど同じ図面でしたが、よくよく見ると、西南の保育室が50センチ後退し、園庭が少しだけですが広くなっていました。

最近行政側の説明や図面の提出が大変遅く、丁寧さに欠けるということがよく指摘されていましたが、今回も、微妙な修正図面であったので、事前に丁寧に説明してほしかったと思います。

(中略)

特に今回は、建設工期が大きな争点になってしまい、本来の幼児教育の在り方などという本質的な議論が、工期の議論に埋没されてしまいがちだったことも残念でした。

もっと早い段階での本質的な議論ができなかったのか、委員会を進めるにあたって率直な感想をもちました。


どうも、建築計画を見直すと工期が遅れ、25年4月の開園に間に合わないと言いたいようですが、陳情趣旨は第一に園庭の規模と幼児教育環境についてです。
開園についてはもちろん、守るようにしていただきたい。いや、守るべきです。と私も思っています。
しかし、その前段で皆さんが述べていたように市民や保護者、議会に対しての説明が足りなかったからこその陳情ではないでしょうか。議論をもっと早めにしていれば、時間的な問題はありません。また、時間的問題を議論の中心にする必要もありません。

二階に事務所が無かったらどうなってたんでしょうね。何で子どもたちが羽を伸ばす所に愛想の悪いおっさんがうろうろしないといけないんだ?

結局、沖島工業の倒産で開園時期は半年遅れてしまいました。

聞いた話では、この件以外にも似たような状況が多々あるようです。確かなことは分からないし、調べ上げる時間もないのでここでは書けません。

何かを盾にギリギリの段階で選択を迫るこの戦法はなかなか上手いと思います。けっこう成功するんじゃないでしょうか。ただ、後味は相当悪いんだろうな。何でこんな風に信用なくしたり、嫌われたりする仕事の仕方をするんだろう?何かするんだったら、喜ばれたり、社会の役に立った方が気分よかろうに。

市民や議会はギリギリ戦法を先読みして、事前に手を打つ必要がありそうです。

2015年1月15日木曜日

予算を奪い合う子どもたち

「本間まさよ後援会News第52号(2015年1月1日)」で、本間議員の発言として、「市はこの間、子育て施策の財源は、他の子育て施策を削って財源を生み出す、という説明をしているが、それは間違っている。……」と紹介しています。

市は、子育て施策間で予算を奪い合えと言っています。声が大きい方が勝ちです。声の張り合いをさせて市民同士で仲間割れさせたいのでしょうか。どこを削って、どこに付けるか分かりませんが、すごい話だと思います。金額が妥当かなんて関係ないんですね。もちろん、人件費など無駄な出費は削っていかないといけないのは確かだけど。

市の出費(一年)の例
公立保育園 16~17億円(平成22年度~25年度) ※1
児童館    4~6千万円(平成16年度~23年度) ※2 ※3
文化会館  6億円(平成16年度~18年度) ※4

※1 事務事業(補助金)評価 実施結果集(平成24年度評価実施版)
※2 平成19年度 個別事務事業評価 評価シート 児童館の管理運営
※3 事務事業あり方評価・検討(個別事務事業評価)実施結果集 平成23 年度評価実施版
※4 平成19年度 個別事務事業評価 評価シート 市民文化会館の管理運営

2015年1月14日水曜日

0123施設でいいの?

世間では0123施設はかなり評判がよいようです。ブログの記事などを読んでいると、お友達と誘い合ったりして遠くから電車や車に乗ってわざわざでかけてくるという方もおられるようです。何がそんなにうけているのか、だいたいが、ウッディーで広い室内、高級感のある遊具、小学生が走り回ってないこと、無料で利用できることなどを挙げています。小学生が走り回ってるって……武蔵野市以外の児童施設では小学生と乳幼児が危険にならないような対処はしていないのかな?
残りの二つについては記事からは特別感を感じられます。ビールで言ったらいつもの児童施設は発泡酒、0123施設はセント・セバスチャン。買い物で言ったら、スーパーと三浦屋とか紀伊国屋。要はハレとケでいったらハレの施設なんだろうな。

あまり褒めてばかりもナニなんで、別の例では常連グループがゴニョゴニョと否定的な意見もありました。

ハレとケの話がでました。ハレの施設もいいのですが、生活と密着した施設はケでいいんじゃないかと思います。華やかさよりも大切なもののために。例えば、子どもの安全は守られているか。スタッフは見守ってくれているか。地元との繋がりを作れるか。広い年齢の社会を作れているか。子どもの創意工夫を引き出せるか?他にも児童館ガイドラインを読むと大切なことが書いてあります。

ところで武蔵野市には「武蔵野市子育て支援0123条例」という条例があります。この条例では武蔵野市民専用の施設となっています。が、現実には市民かどうかは関係なく利用できます。

「第7条 0123施設を利用することができる者は、武蔵野市内に居住する0歳から3歳までの乳幼児及びその親とする。ただし、第1条の目的を達成するために、市長が特に必要があると認める者は、この限りでない。 」

その内訳は少々古い情報ですが、平成18年度で次の通りです。このときの市の支払った額は9,400万円でした。(平成19年度 個別事務事業評価 評価シート 0123施設管理運営事業より)

吉祥寺
市内 7,130人
市外 7,680人

はらっぱ
市内 16,419人
市外 9,798人

これだけの割合で市外者利用となると、地元との繋がりを作るのはなかなか難しそうです。しかも、4歳になった時点で0123施設内での交流はできなくなります。

五長の調整計画で策定委員の希望により市職員によるワークショップが行われました。そのときの職員の意見に「子どもを産み、育てやすいまちになるために、切れ目のない支援体制を構築する必要がある。2人目、3人目を生みたくなる環境づくりが必要。 」というものがありました。本当に切れ目のない支援ができるのはどの施設か、2人目、3人目を生みたくなる環境はどの施設が提供できるのでしょうか。0123施設は一人っ子の家庭には便利だと思いますが……

2015年1月13日火曜日

「市民が主役!」って誰が言った?

我らが市長、邑上守正さんです。



市民が主役!まちづくり市長の奮闘記 武蔵野を愛すればこそ

武蔵野市の図書館にもあります。

2014年冬ごろから市の根幹に関わる長期計画(調整計画)の策定委員会を数回傍聴することができました。市長のこの言葉、かなり怪しいです。

2015年1月11日日曜日

なぜか二階にも事務所

あまり転用後の話しはしたくないのですが……

2014年11月27日の説明会で配られた資料を見ていて気が付きました。境こども園の前身、プレこども園が二階に居候していたときからずっと二階にも事務所があったので慣れきっていました。今までは、児童館と居候施設の二つの事業があったので二つも事務所があったのですが、今度、児童館を転用する施設には事務所が二つも必要ないはずです。


あれれ、この構造どこかで見たぞ。そう、境こども園と同じじゃないか。

境こども園の二階には、武蔵野市子ども協会が入っています。待機児童が……と騒いでるわりに、のんきに大人の事務所がこども園に入っています。大人の事務作業なんてどこでもできるんだから足りない足りないといわれてる保育施設の中に作ってどうするんだ?ここに事務所を作らなかったら、余計なトイレとかなんだかわからないこまごまとした部屋も要らなかったのでは?

というのはおいといて、児童館転用施設の二階事務所ってこども園みたいに、運営団体の事務所も新施設の中に入ろうってことかな?待機児童入れないで大人入れてどうするの。

2015年1月10日土曜日

0123施設の生い立ち

桑名市の市議会議員、愛敬重之さんのレポート「福祉安全委員会行政視察報告書」に0123事業のきっかけが載っていたので引用します。

0123施設は、吉祥寺とはらっぱと2館、吉祥寺開館は平成4年11月、はらっぱ開館は平成13年5月です。0123のきっかけは、昭和61年9月に設置された武蔵野市子ども問題懇談会です。当時、都市化、核家族化、地域コミュニティの希薄化などから、幼い子どもと親たちの遊び場がない、友達ができない、夫が仕事に出かけると母親と子どもだけの狭い生活にとじこめられるという状況が見受けられました。また、育児ノイローゼや子ども虐待なども憂慮された状況にありました。

0,1,2 歳の80%近くと3歳児の半分が家庭保育の子どもたちで、これら乳幼児には市の施策がされていないということで、子ども問題懇談会に、(1)子どもの発達環境の現状と問題を明らかにすること、(2)その問題解決のための従来の行政の枠をはなれて考え、実行の方策を立てることの2点が市長から諮問されました。

答申の中で、子どもに保護と豊かさ発達環境を提供する新しい子どもの発達環境「子どもコミュニティ」は、地域、市民と行政との共同作業で創出できるということが盛り込まれ、実現の方策が提言されました。

ちょうどその頃、市内に長い伝統をもつ私立幼稚園が閉園されることとなり、その跡地に0123吉祥寺が建設されることとなりました。

0123施設ではなく児童館を作ればよかったのに……

そういえば、 武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会の作成した「新たな市政構築に向けて」という資料に0123施設の補助金について書いてありました。

家庭で乳幼児を保育する保護者への子育て支援であることは理解できるが、保育園に子どもを預ける家庭への支援と比較し、同様の支援が提供されるという本事業の説明は、市民のニーズ(もしくは地域の課題)を踏まえているものか、再検討が必要であると考える。

なるほど、たしかに保育園に預けていないで家庭で子育てをしていると、どこからも何もいただけません。一方保育園へは一人頭約200万円市は支払っています。200万円払わずに済むんだから0123施設くらいは作りますね。4歳、5歳については、どこかしらの幼稚園や保育園に行くだろうから差はあれどまんべんなく補助金を出してるから、特別に施設を作らないでいいということですね。

だから児童館でなくて0123施設なんだ!

ちなみに田辺あき子議員のページによりますと、旧境幼稚園では一人頭約100万円かかっていたようです。

2015年1月9日金曜日

桜堤児童館遊び:ウルトラトレーナー

運動不足にいかがでしょう。すごく疲れるゲームです。

大人の背丈より大きい壁です。この壁の中に光るスイッチが十数個埋め込まれています。これらのスイッチの一つがランダムな順番に光ります。光ってるスイッチを押すと1ポイント加算され次のスイッチが光ります。これを1分間に何回できるか競います。冬場は太陽の位置が低くて光がよく見えません。カーテンをちょっと閉めさせてもらいましょう。

子供たちは誰かがウルトラトレーナーをやっていると乱入してきます。光るものや、動くものにすぐ反応してしまうのでしょうか。集魚灯に集まるイカか?秋刀魚か?子供たちはキャッキャいって楽しんでますが、大人はマジでやります。子供たちがいるとゲームにならないので、すいてるときにやるのがこつです。それ以前に子供たちの遊びが最優先か……

っていうか、これ「ウルトラトレーナー」って名前だったんだ?

2015年1月8日木曜日

第7回策定委員会を傍聴してきました その三 条例の解釈

以前触れた長期計画条例による長期計画の解釈が副市長から紹介されました。議事録はまだ公開されていないし、録音もできていないので、これから書くことは記憶とメモ頼りです。精確ではありませんが概ねあっていると思います。また、数名の市議会議員さんも傍聴されていましたので、同じ内容を聞いているはずです。鍵となる言葉はこの二つです。

「長期計画条例には長期計画が最上位プランだとは書いていない」

「アクションプランとのズレが多少生じることはあるが整合性は保つ」

つまり、こういうことがまかり通るようになります。

「長期計画に何が書いてあろうと、そんなの無視して都合のよいアクションプランを作ってそれを実行する。整合性?そんなの実行する側と解釈する側が同じなんだから、保たれてると言えば保たれるんだよ。」

一旦、長期計画が足かせになったら、市はその計画を修正するか、期限が切れるのを待たないといけません。その予防策でしょうか。うまいことやったもんです。しかし、こんな解釈をしていると、長期計画の価値は無くなり、市民の信頼もますます失うことになります。

条例〔ママ〕にはこうも書かれています。

「この条例は、武蔵野市(以下「市」という。)が市政に関する長期的かつ基本的な計画を策定することにより……」
「市が実施する政策は、すべて長期計画にその根拠がなければならない」

しっかりとした目的の元に誠意をもって長期計画を作り方向性を示し、アクションプランでどうすればその方向性を実現できるか考え実行する。従来どおりの方が筋も通って論理的に美しいです。第五期長期計画(15ページ下の方)の中でも「最上位計画である長期計画と…」というフレーズがあったり、市のWEBサイトにもこう書かれています。

第五期長期計画の策定について
「長期計画は、各分野に定める個別計画(健康福祉総合計画・子どもプラン・都市計画マスタープラン等)の上位に位置し、財政見通しのもと、市が目指すべき方向ややるべきことなどを定めるもっとも重要な計画です。」

第五期長期計画(平成24年度から平成33年度)
「平成24年度から33年度までの10年間の市政運営の指針であり、市が目指すべき方向性や取り組むべき政策を定める市の最上位計画「武蔵野市第五期長期計画」を策定しました。」

計画ツリー(第五期長期計画第2章長期計画策定方式より引用)
計画ツリー(第五期長期計画第2章長期計画策定方式より引用)


長期計画を頂点とし、予算まで繋がるこの計画ツリー構造に意味が無いとしたら、真面目に長期計画や調整計画の策定に関わるすべての人を馬鹿にしていることにもなります。

2015年1月7日水曜日

第7回策定委員会を傍聴してきました その二

桜堤児童館とはもしかしたら桶屋が儲かる話くらい関係があるかもしれない話です。桜堤地区はとにかく施設が足りないようです。たとえば、桜野小学校の教室、保育施設、学童保育等々。そんなところに元公共施設の大きな空き地が二つあります。 くぬぎ園跡と旧桜堤小学校の跡地です。それぞれ五長から高齢者向け施設とスポーツ広場という路線は変わっていません。

スポーツ広場がどんな施設になるかビジョンが示されていないのでよく分かりませんが、近くに小金井公園もあるし、その敷地内に体育施設もあります。そんなところに新しいスポーツ広場いる?むしろ普通の公園でボール遊びできるようにしたほうが喜ぶ人多いと思います。昔はどこでもゴムボールで野球やったりキックベースやったりできたもんだけどね。最近の子どもはかわいそうだよ。

三角ベース、ろくむし、けいどろ(どろたん)、缶けり、ドッジボール、べったん(メンコ)、いい響きだ。書いてるだけでワクワクする。

話がそれてしまいました。施設以外にもおもしろいことが討議要綱(案)に書いてありました。

「市民ニーズを的確に市政に反映していくため、多くの市民、関係者や関係団体等の参加により本市の多くの計画や方針が策定され、事業が実施されているが、『市民参加』という形式が形骸化することがないよう、常に新しい時代の市民参加のあり方を追及する」
討議要綱(案)

形骸化とは元々あった中身が無くなって形だけ残ることなので、はじめから中身がなかったものはそれに当たらないでしょう。そういうのはハリボテというのでは?昨年、「嘘も百回繰り返せば真実になる」という言葉をよく目にしました。「市民参加」と何度言ってもけっして真実にはなりません。真実になるどころか挙句のはてには信用を失うことになります。

委員の発言では、調整計画の内容についてはもちろんですが、策定方法の問題点が指摘されていました。たとえば、上にもある市民の意見の取り込み方や、市民の代表でもない策定委員会が施策のプライオリティを判断するのはおかしいなどです。ここでも市民参加ができていない点について指摘されています。これから「市民参加」という型に中身を入れていく作業になるので、市民参加はまだまだこれからです。

もう一点おもしろいなと思った発言がありました。「予算が付かないと実行計画にならない」ということです。つまり、どんな手段を使って長期計画に盛り込もうと、市民の代表の議会がその予算を通さなければ実行できないということです。ただ議会には十数名の議員しかいません。 議員も人間です。何らかの方法で抱き込んだり、意図せぬ行動をさせることもできます。議員は正義感を持って行動し、市民はそれをちゃんと見てないとね。

2015年1月6日火曜日

第7回策定委員会を傍聴してきました その一

2015年1月6日(火)
武蔵野プレイスで行われた第五期長期計画・調整計画(五長)の第7回策定委員会を傍聴してきました。

実は武蔵野市の長期計画についてはその言葉すらつい最近まで知りませんでした。2014年に数回開かれた桜堤児童館の今後についての説明会で、何度か「市民の代表が作った長期計画に従ってやってるだけ」というようなことを言われてはじめて長期計画というものを知りました。なになに長期計画ってのがあるんだ?それじゃ児童館の行く末は長期計画で決まっているんだ。ということで、長期計画について調べることになります。長期計画は市民参加で作る…うんたらかんたら。

なるほど、長期計画を修正・変更できれば児童館の行く末を変えることができるのか。そして2014年と2015年はちょうど長期計画を調整する時期だということがわかりました。それじゃ、児童館を廃止しないように調整してもらおう、ということで今日までやってきました。

しかし、前回の策定委員会のことです。市の企画ナントカ課のおじさんから突如児童館の件は現在の討議要綱では取り扱わない宣言がありました。唖然としました。市民参加と策定委員の全否定です。長期計画の存在価値すらも揺るがす自爆発言。ドッカーン

そして今回、その尻拭いのためか、委員の児童館問題提起に対して新しい説明がありました。「桜堤児童館については、議員も含め、別部署で議論を進めているので、並行して策定委員会で議論することはできない」とのことです。議論を進めてる途中に児童館条例廃止案を提出しようとする?市は12月の文教委員会で次の定例会でその案を提出する旨を議会に説明したそうです。この行動を見ても上の説明には無理があります。

しかし、今回こう発言してしまったので議論は進めてもらわないと困ります。ましてや廃止案を近々の議会に提出するようなことは、どんなことがあってもありえません。市民へのアプローチもまだ続けるそうです。

ところで、市民への説明会では長期計画で決まったことだからと言われ、長期計画では別途個別に議論してると言われ、これっていわゆる「たらいまわし」でしょうか?

2015年1月5日月曜日

川名ゆうじ議員、第一期長期計画からふりかえる

川名議員がブログで長期計画の初回から全部を洗いなおしました。あいかわらず内容たっぷりの記事です。私も、仕事の合間にオンラインで読めるものはチェックしたのですが、武蔵野市のページでは第四期基本構想・長期計画からしか載っていないのです。それ以降はただただ廃止に向かって進んでいますので、それ以前に吉祥寺・三鷹に児童館を作ろうと市が考えた時期があったなんて驚きです。

※桜堤児童館は昭和44年にできたので、初めの長期計画が発表される前からありました。

記事を読んだ感想は、児童館については40年以上、あーしよう、こーしよう、といろいろ言っていますが、結局何も起こってはいません。まるでパンクブーブーの漫才のようです。年末年始ご覧になられた方は多いのではないでしょうか。


オンラインで読めるデータ(平成17年以降)のみですが、長期計画・子どもプラン武蔵野などにおける児童館に関する取扱いの変遷をまとめています。なぜか平成17年が境なんです。何かあったのかな?