2015年2月3日火曜日

武蔵野市子ども家庭部にとっての児童館

武蔵野市の担当職員は、年齢で輪切りにして各受け皿施設を用意しただけで、児童館機能を引き継げたと言いいます。平成26年11月13日に開かれた文教委員会の会議録を読みますと、なぜそう言い切れるのかが分かったような気がします。子ども家庭部長は次のように発言しています。

児童館とは何かというところになりますと、児童館は全児童対策、18歳未満の全児童を対象とした遊びの空間であるというふうに思っています。もちろんその中には保護者の方々への支援ということも含まれてございますけれども

そのしばらく後に児童青少年課長が次のようにも話しているので、文面では知っているようです。内容を理解しているかどうかは不明です。

児童館につきましては、児童福祉法にうたわれております児童厚生施設の位置づけでございます。この児童厚生施設というものは、児童遊園、児童館等、児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、または情操を豊かにすることを目的とする施設

つまり、前者は「遊びの空間」、後者は「健康の増進と情操を豊かにする施設」という意味です。その施設も目的は、前者は「遊び」、後者は「健康の増進と情操を豊かにすること」ということになります。まったく異なる認識です。後者の場合、遊びは目的のための手段でしかありません。むろん子どもたちはこんなこと知りもしないで楽しく遊んでるだけです。しかし、それを続けることによって自然と優しさや挑戦心や役割などを身に付けていくということです。

市は、少なくとも子ども家庭部長は、児童館を誤った認識で運営していたことになります。そりゃ、児童館を年齢で輪切りにしても機能は保たれると勘違いするはずです。

現状の桜堤児童館は、現場職員の意識で市の期待以上の働きをしていますが、これが配置換えとなって、市と同様に遊び場を提供すればいいんでしょ的な意識の職員になったとき……たまり場になったり、暴れる子も出てくるかもしれません。そんなところに小さい子なんて連れて行けないし。需要もなくなって、あっさり廃止となりそうです。市にはそうならないように、児童館の認識を常に正しく持って、いつもの魅力ある児童館を維持してもらえたらと思います。

という私もこの半年前まで、児童館は単なる遊び場だと思っていました。

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