2015年1月10日土曜日

0123施設の生い立ち

桑名市の市議会議員、愛敬重之さんのレポート「福祉安全委員会行政視察報告書」に0123事業のきっかけが載っていたので引用します。

0123施設は、吉祥寺とはらっぱと2館、吉祥寺開館は平成4年11月、はらっぱ開館は平成13年5月です。0123のきっかけは、昭和61年9月に設置された武蔵野市子ども問題懇談会です。当時、都市化、核家族化、地域コミュニティの希薄化などから、幼い子どもと親たちの遊び場がない、友達ができない、夫が仕事に出かけると母親と子どもだけの狭い生活にとじこめられるという状況が見受けられました。また、育児ノイローゼや子ども虐待なども憂慮された状況にありました。

0,1,2 歳の80%近くと3歳児の半分が家庭保育の子どもたちで、これら乳幼児には市の施策がされていないということで、子ども問題懇談会に、(1)子どもの発達環境の現状と問題を明らかにすること、(2)その問題解決のための従来の行政の枠をはなれて考え、実行の方策を立てることの2点が市長から諮問されました。

答申の中で、子どもに保護と豊かさ発達環境を提供する新しい子どもの発達環境「子どもコミュニティ」は、地域、市民と行政との共同作業で創出できるということが盛り込まれ、実現の方策が提言されました。

ちょうどその頃、市内に長い伝統をもつ私立幼稚園が閉園されることとなり、その跡地に0123吉祥寺が建設されることとなりました。

0123施設ではなく児童館を作ればよかったのに……

そういえば、 武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会の作成した「新たな市政構築に向けて」という資料に0123施設の補助金について書いてありました。

家庭で乳幼児を保育する保護者への子育て支援であることは理解できるが、保育園に子どもを預ける家庭への支援と比較し、同様の支援が提供されるという本事業の説明は、市民のニーズ(もしくは地域の課題)を踏まえているものか、再検討が必要であると考える。

なるほど、たしかに保育園に預けていないで家庭で子育てをしていると、どこからも何もいただけません。一方保育園へは一人頭約200万円市は支払っています。200万円払わずに済むんだから0123施設くらいは作りますね。4歳、5歳については、どこかしらの幼稚園や保育園に行くだろうから差はあれどまんべんなく補助金を出してるから、特別に施設を作らないでいいということですね。

だから児童館でなくて0123施設なんだ!

ちなみに田辺あき子議員のページによりますと、旧境幼稚園では一人頭約100万円かかっていたようです。

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