2015年1月29日木曜日

ずいぶん謙虚な児童館の主張

第1期 小学生の放課後施策推進協議会」の会議要録を読み始めました。

第3回協議会にて、「現場 からの課題について」で児童館から意見が出されました。

(1) 利用者について。小学生の利用は全体の29%である。

(2) 子どもについて。
・児童館の職員に受け止めてほしくて来館する子が10人ぐらいいる。その内の8人が高学年の子ども。高学年であるが、職員におんぶする、膝の上に乗るといったスキンシップやマンツーマンでの対応を求めてくることが多い。本当は自分の親に求めたいものを児童館の職員に求めているように感じる。
・言葉づかいの悪い子どもが多い。「死ね」、「うざい」という言葉を何気なく使っている。
・単語でしか感情を表現できない子どもが多い。「~だから、~だ」と表現せずに、「○○」と単語だけ述べて、職員側がその言葉で察すること、また次の言葉を引き出すような言葉がけをしないとお互いに気持ちの伝えあいが難しい。

(3) 児童館の対応について
・遊びを通して子どもたちの健やかな成長を図るということを含め、遊びを通して人と関わることが楽しい、友達がいるから楽しい、ルールがあるから遊びは盛り上がる、人を傷つける言葉は自分も傷つける、受け止めてくれる大人がいる安心感を子どもに持ってほしいということをモットーに館の運営を行っている。
気になる子どもの情報を共有し、職員が意識を持って対応できるようにする。
・「復活ドッヂボール」などの集団遊びを継続して行い、ルールに基づいて遊び、出てきた問題点は子どもたち自身でその都度話し合い、解決できるように仲立ちしている。昨年は遊び方のルール21か条ができた。自分たちで作ったルールを共有化し、その上で体を使って経験する。子どもたち自身が主導であると、楽しさも増えるように感じた。最近では自分たちで仲間を集め、館内の場所を利用する際も、利用している乳幼児の親に自分たちで許可をとりにいくといった様子も見られる。今後も続けていきたい。
・児童館に朝から来ていて昼食を食べない子ども、また自分がいじめを受けているということを相談する子どももいる。職員が遊びながら聞き取りを行ったり、SOS支援センターや小学校、中学校、その他の関係機関と連携をしながら対応している。

気になる子どもの情報?なんて謙虚なんでしょう。利用する子どもの性格や特徴までみんな知ってるくせに。子どもたちの良いところ、得意なところ、がんばったところを職員が自然と伸ばしてるのを私は何度も見てますよ。ほめたり、驚いてあげたり、仕事を与えたり、提案したり、いろんな方法で。

しかし、全体的に謙虚だな。日常的な看守りは報告項目にならないかもしれないけど、それがあるから、個性や特徴も分かるし、何するときも的確なんだろうな。これが児童館の凄いところだと思うんだが。

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